越境しよう。

ビジネスとソーシャルを越境する会計士のブログ

意見が合わない人とうまく付き合っていく

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人は意見の合わない人とは距離を置きがちだ。

なぜだろう?

自分を否定されるのが怖いから。
議論になるのがめんどくさいから。
生理的にムリだから。

人は努力しないと群れてしまうものだ。

誰だって、意見の合う仲の良い人と一緒にいた方がいい。
意見が違う人は排除したほうが楽。

でも、群れていては成長もないし、有益な気づきも得られない。

意見の合わない人と付き合うことのメリットを考えよう。

自分とは違う視点の意見を聴ける。
人間として成長できる。
組織やチームに変革をもたらしてくれる可能性がある。

きっと身近なところからできないと、ダイバーシティなんてムリだ。

意見の合わない人でも、その人なりの経験に基づいてるはず。

自分のために、周りのために、色んな人の話をしっかり聞きいていきたい。

子育て世代包括支援センター

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月2回、児童養護に関する勉強会をしています。

 

その準備として、児童福祉法について読んでみました。

 

児童福祉法とは、 児童の健全な育成,児童の福祉の保障とその積極的増進を基本精神とする総合的法律で、平成28年にも改定されている。

 

以下、改正の内容

全ての児童が健全に育成されるよう、児童虐待について発生予防から自立支援まで一連の対策のさらなる強化等を図るため、児童福祉法の理念を明確化するとともに、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行うために「母子健康包括支援センター」の全国展開、市町村及び児童相談所の体制の強化、里親委託の推進等の措置が講じられる。

 

この改正で気になったのは、母子健康包括支援センター(子育て世代包括支援センター)というもの。

 

子育て世代包括支援センターというのは、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行うための施設。

 

具体的には、画像のような支援を行っている。

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このような施設を全国展開するのは素晴らしい。

 

様々な問題が生じるのを根源的に防ぐための支援ができるから。

 

例えば、期せずしてひとり親になってしまった母親に対する支援を妊娠期から子育て期まで行えるとすると、子どもの貧困問題の発生を予防できる可能性が高まる。

 

下記リンク先は、子育て世代包括支援センターの事例集だ。

興味があれば、読んでみてほしい。

 

www.mhlw.go.jp

 

 

特別養子縁組はなぜ大事?

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なぜ特別養子縁組は大事なんだろうか。

 

このような記事を読んだので、考えてみた。

www.okinawatimes.co.jp

 

特別養子縁組とは、望まない妊娠をした実親の相談に乗り、出産直後に養親に赤ちゃんを託す制度のこと。

 

なぜ特別養子縁組が大事か。


それは、子どもの貧困問題のより上流解決になるから。

 

 

子どもの貧困が起こるメカニズムの一例を示すと、

 

望まない妊娠
→母親1人のひとり親家庭になってしまう
→経済状態の悪化
→生活苦から虐待をしてしまう

 

子どもの貧困問題は、様々な要因が複雑に絡み合って生じている。

 

その中でも根本原因がいくつかある。

 

 

上の例で示した「望まない妊娠の結果、ひとりで育てていかないといけない状況になる」ことも根本原因の1つだ。

 

その解決策として、特別養子縁組がある。

「自分では育てることができない母親と、子どもが欲しいのに授からなかった夫婦のマッチング」

 

 

特別養子縁組により、子どもの貧困に陥る前に子どもを救うことができる。

 

つまり、子どもの貧困を事前に防げる。

 

子どもたちのために、もっと特別養子縁組が活用されることを願っている。

 

読書+ブログ執筆最強説

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読書+ブログ執筆が最強だ。

ここ1年ほど、「本を読む→書評を書く」というサイクルで読書している。

その結果、読書の後にアウトプットを行うのが、1番効果的かつ効率的だということがわかった。


アウトプットを意識しながら、読書することになる。

そうすると、アウトプットがない時よりも、圧倒的に思考が整理される。


むしろ、アウトプットをしないと、自分の血肉にはならない。

つまり、自分の記憶には定着しない。

自分の言葉では語れない。


また、自分の言葉の言葉で説明するためき、要点を抑えようという意識になり、本のすべてを読む必要がなくなる。

そのため、読むスピードが格段に上がる。

その本を読む目的を考えてから読み始めるのも効果的。


読書をする際は、アウトプットまでセットにすることをオススメする。


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児童養護施設の課題と将来像

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平成23年に作成された「社会的養護の課題と将来像」を読んだ。

www.mhlw.go.jp

 

この資料は、全国児童養護施設協議会の平成28年計画にも織り込まれている通り、社会的養護の中長期計画という位置づけ。

 

 

今回はその中の「児童養護施設の課題と将来像」について。

児童養護施設の7割が大舎制で、定員100人を超える大規模施設もある。

社会的養護が必要な子どもを、 できる限り家庭的な環境で、安定した人間関係の下で育てることができるよう、家庭的養護を強力に推進

 

小規模化 と施設機能の地域分散化による家庭的養護の推進
 ・ケア単位の小規模化 → 将来は全施設を小規模グループケア化(オールユニット化)
 ・本体施設の小規模化 → 定員45人以下に
 ・グループホームの推進、ファミリーホームの設置、里親の支援 →施設は地域の社会的養護の拠点に

 

②本体施設は、精神的不安定等が落ち着くまでの専門的ケアや、地域支援を行うセンター施設として、高機能化

 

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児童相談所が受けている虐待件数は、10数年前と比較して10倍程度に増加している。
子どもの貧困の拡大だ。

 

子どもの貧困拡大の原因は、

・経済的格差の拡大

・子どもに対する公的支出が足りていない

など。

 

昔の児童養護施設に入所してくる子ども達は、戦災孤児など、親がいない子ども達が多かった。


しかし、最近では親の経済的理由や虐待によって入所する子どもが多い。

虐待などを受けると、精神的な疾患を抱えていることも少なくないため、よりきめ細やかな養育が必要となってくる。


そのため、職員一人に対する子どもの数が少ない(きめ細やかな養育ができるグループホームやファミリーフォームを増加させようという流れとなっている(①)。

 

わたしが知らなかったのは②の方。

 

児童養護施設はより専門的なケアや研修などを行う地域のセンター化するというもの。
養護機能を地域分散化することに伴うものだろう。


確かに、グループホームやファミリーホーム、里親などは家庭に近い。
孤立して悩みを抱え込んでしまうことも起こりうるので、相談場所として児童養護施設があるとありがたいはずだ。

 

子どもの貧困が拡大している昨今で、このような児童養護施設の将来像は合理的だ。

実現されるためには、より多くの公的支出が必要となる。

 

子どもの貧困問題に、多くの人が関心を持ってくれることが大事になってくる。

働く君に伝えたい「お金」の教養ー100冊マラソン15冊目ー

100冊マラソン15冊目、働く君に伝えたい「お金」の教養を読みました。

とてもためになる本でした。また、自分の頭で考えてきたことが正しい感覚だということがわかり、勇気をもらいました。
 
この本では、「高度経済成長からできた特別な文化」というものをちゃんと理解しましょうという内容が書かれています。
この「高度経済成長からできた特別な文化」というのは、主に、
①専業主婦
②明確な人生設計
があります。
これらの文化は、かなり日本人に浸透しており、古くからある考え方のように感じます。しかし、この文化はここ数十年でてきた特別な文化だということを認識する必要があります。
 
①専業主婦
現在でも、専業主婦になりたいという女性はいると思います。しかし、わたしはこのご時世においてそんなリスキーなこと可能なのかと、以前から懐疑的に考えていました。その疑問に対する数字が本書では紹介されています。
「一世帯当あたりの平均所得はここ20年で20%減少して」いて「専業主婦文化は、日本でもそろそろ薄れてくるはず」。
このデータを見れば、専業主婦になることのハードルの高さがわかると思います。結局、専業主婦というのは、高度経済成長がもたらした、歴史の中でもかなり特殊な文化なんですね。戦後日本以外は、女性も普通に社会へ出て働いていたわけですし。
 
②明確な人生設計
明確な人生設計も、高度成長、専業主婦文化が生んだもの。「目指すべきものが明確」だった時代のもの。
本書でも「本来、人の人生はワンパタンーンじゃない」と紹介されています。
ひとそれぞれの生き方をすればいい。ある程度の計画は必要かもしれないけど、ガチガチに決める必要はない。ガチガチに決めすぎると楽しくないじゃないですか。
わたしたちの人生は何が起こるかわからない。だから楽しいんじゃないでしょうか。
 
この本を読んで、前の世代の価値観を引きずって不安になるよりも、現代の価値観で幸せになれるよう、自らの頭で考えていく必要があると再認識しました。
将来に漠然と不安を抱えている20代の方々。これはオススメの本です。

スポーツコーチングのNPO立ち上げ応援してます

今日は同期の紹介で、スポーツコーチングのNPO(ポジティブ・コーチング・アライアンス・ジャパン設立準備有志団体)を立ち上げる小林さんと食事をしてきました。社会起業家は情熱溢れる人ばかりなので、お話しするのがとても楽しかったです。

今日再認識したのは、スポーツが人に与える影響の大きさ。日本にはせっかく部活といういい制度があるにもかかわらず、それをうまく子ども達の人格形成に役立てているとは言い難い。うまくやれば、部活動でリーダーシップや協調性、課題解決力を身につけることもできるのに。今の状況をよくするためには、まずは子ども達を指導するコーチをよくしていこうというのが、小林さんの考え。

うーん。素晴らしいですね!話している最中、数年後に日経ビジネスで語っている小林さんの姿が見えたような気がしました。

小林さんが取り組まれる活動の概要はこちら