大騒ぎのおかげで
子どもの貧困対策に取り組む超党派の議員連盟は、生活保護を受給している世帯の子どもたちの大学などへの進学を後押しするため、生活保護の制度の見直しや奨学金の拡充などの検討に入ったようです。
今まで制度の狭間にいた子どもたちが、この制度が作られることで救える可能性が高まります。
議連の方々にはこの案を是非形まで持っていっていただきたいです。
また2016年末においても、児童養護施設の措置延長により、進学中の子どもは22歳まで児童養護施設にいれるようになりました。
ソーシャルセクターが子どもの貧困問題、特に児童養護施設の出身者へ進学支援について大騒ぎしまくったおかげで、政府や議員の目がそちらに向いてきました。
大変喜ばしいことだと思います。
しかし、このような状況になってくると、児童養護施設出身者の高等教育への進学支援という分野において、NPOが果たす役割は少し低下してきたといえるかもしれません。
いち早く対応したのが、ブリッジフォースマイルというNPO。
カナエールという奨学金プログラムを行なっていましたが、募集を終了することを発表しております。
NPOはあくまで社会課題を解決する組織です。
ゆえにゴールは社会課題の解決。
そのゴールが見えてきたのであれば、その事業はクロージングや縮小していくのが、あるべき姿なのかもしれません。
色々考えさせられました。